やはり傑作
★★★★☆
リッチー・ブラックモアによる中世音楽バンド、ブラックモアズ・ナイトの3rd。2001作
1st「SHADOW OF THE MOON」発表の当時はてっきり1枚のみのプロジェクトだと思っていたが、
「実は本気だった」ようでアルバムはすでに3枚目。さらにはバラッドアルバムまである。
今回も、妻であるキャンディスの美声Voをメインにした中世音楽の現代風解釈であるには変わりないが、
1曲目を聴いた感じだと、よりエレキギターを使用している。キーボードのアレンジなどもシンフォニックで
その手のプログレ系リスナーでも違和感なく聴けるだろう。
もちろん純粋に中世音楽を探求した曲や、アコースティックメインの楽曲もあるが
全体としてはぐっとブリティッシュロック度が強まったという印象だ。
音としてはやはりメタルファンよりもプログレ、ブリティッシュロック・リスナー向けだと思う。
楽曲はもちろんよいのですが
★★★★☆
ブラックモア=エレキ(ハードロック)のイメージが強すぎる自分にとってもう少しハードな音に戻って欲しいです。
Blackmore's Night好きには傑作,でない方には凡作か?
★★★★☆
♪Once written in the stars, A pathway set in stone, A candle in the night to guide your way back home, then somewhere in your memory ... calling from afar ...♪とCandiceの美声で始まるこの作品(何故に容姿だけでなく歌声がこうも美しいのだろう)。あ〜これ,これ,と久し振りの新作に嬉々とした想いで聴いた。1,2作目に感じられた中世欧州のロマンを感じることは少なかったが,それでもI Still Remember,All Because of You,Benzaiten等,この作品以降にあるようなラブソングも収録されている。BNのディスコグラフィの中では一つの分岐点とも言える作品かもしれない。アルバムカバーもやや冴えない。なので,全体の評価としては最高傑作,と太鼓判は捺せない。むしろ,OK,宜しいのでは,という程度であろう。私の様なBN好きにはこれも傑作であろうが,多数あるバンドの中の1チョイスという方には所謂,“微妙”という所かもしれない。という訳で万人向けではなく,BN好き,或いは英国フォーク好きにはお薦めといった作品です。
これもリッチー節だ
★★★★★
ディープパープルやレインボーのハードロックもリッチーだけど、民族音楽(ケルトっぽい)チックな音は、血湧き肉踊った昔と比べると心地良さを感じるようになった。
しかし、随所にリッチーの根源的な音楽(バロックやスパニッシュ?)の素養が含まれているようで、アコースティックでもエレキでもギターの音、メロディーを聞けば、リッチーとすぐさまわかるだろう。
新しいリッチー、というよりリッチーの音楽の基礎を見たような気がする1枚と思える。
中世トラッドとして素直に大いに評価したい
★★★★★
ハード・ロック・ギタリストの代名詞・リッチー・ブラックモアはなぜガールフレンドと一緒に中世フォークなどやっているのか…これは国内外を問わず議論されていることである。しかしRitche Blackmoreはこの音楽の構想を1975年から語っており、実際に行動に移しているだけである。本作はBlackmore's Nightの3作目。作を重ねるに従ってハードなサウンドが増えてきているが、トラッドやバロックの麗しい世界観も継続している。ヴォーカルのCandice Nightは初期のクリスタルトーンを控え気味にして、幾分パワーを優先して歌っている。Jethro Tull、Procol Harum、Moody Blues、Trafficなどのファンは聴いておいて損は無いと思う。評価されにくい種類の音楽であるが、再評価されるときが必ず来ると思う。