やっぱり草場さんのサッカー漫画は面白い。
★★★★☆
草場さんの代表作であろう、「ファンタジスタ」以降は草場作品は読んでいなかったが、何気なくこのLOSTMANを手に取りパラパラと眺めると、「これは面白そうだ」と思えた。個人的に草場さんのテニス漫画は読む気がしなかったが(私がテニスに興味が薄いことが大きな原因だと思うが)、LOSTMANにはすんなりとフィットできた。「ファンタジスタ」が好きだった人なら、楽しめる可能性は高いと思う。大人向け「ファンタジスタ」と言ったところだろうか。
主人公は関西弁を話す記憶喪失の青年。サッカーが抜群に上手いため、選手としてサッカーを仕事にしながら自分のルーツを探していく、というようなストーリー。
ギャグも面白いし、絵も上手く、男はかっこよく、女の子は可愛く描かれている。話が重くならない漫画であり、気持ちよく読める。登場人物が嫌味の無い好感の持てるキャラクターが多い。作者の性格の良さが伝わってくるかのような思いだ。また、恋愛要素も入っている。
個人的には「ファンタジスタ」を越える面白さがあると思う。
サッカー+ミステリー=良作
★★★★★
「ファンタジスタ」で知られる草場道輝氏による大人向けサッカー漫画。
主人公や仲間の『成長』を軸に少年漫画として描かれた前作もよかったですが、今作はそれ以上の出来かもしれません。
主人公は、記憶喪失だがサッカーが抜群に上手いマツモト。マツモトが何者で、なぜ記憶を喪失したのかという『ミステリー』を軸にしつつ、サッカーとそれを取り巻く事象の面白さを上手に盛り込んでます。
サッカー描写の的確さは相変わらずです。今作では、駆け引きや人間心理の描写の巧みさもプラスされていると思います。
元々はヤングサンデーの短期集中連載で、人気があったので連載化しヤンサン休刊に伴いスピリッツに移籍した作品です。
「ジャイアントキリング」で大人向けサッカー漫画の魅力を知った人に、是非買って読んでいただきたいです。