「ナゾを解け!」って感じのクイズ本を書けば
★☆☆☆☆
この作者はいかに読者にミスリードさせるかということを一番のテーマに作品を書いているようですね。騙し絵作家って感じです。好きな人には嵌るんでしょうが僕には全然ダメでした。「ナゾを解け!」っていう類のクイズ本やゲームだっていうなら分かるけど、小説としては全然物足りないです。さらに全てがほぼバッドエンドだっていうのもイヤ。小説としては物足りないけど最後はほんわかいい気分というなら読む価値もあろうかと思うのですが。裏表紙の「哀れにも可笑しい上質のミステリー」という紹介文に、ユーモアのあるテイストを期待したのが間違いでした。哀れ極まりないだけで可笑しさはちっともでした。
軽やか・爽やか・スマート小説。
★★★★☆
爽やかな表紙と同じくらい、すっきりとスマートな、軽やかな小説。
超のつく2ー3ページのショートショートと短篇が順番に現れる構成もあって、
飽きることなく読めた。
表紙のようなおしゃれなバーに集まる仲間たちの間で語られる不思議な事件を解決?
カクテルなどにまつわる短編集?なんて無意識のうちに予想していたけど、
お酒は登場はするものの、ストレートには絡まない。
寿司屋の日本酒、中華で焼酎、バーでカクテルと、
出てくるお酒もシチュエーションもばらばらで、カラフル。
キリングタイムという最後の短篇で賞をとったように聞いたけれど、
あたしはちょっとショックだったが最初の小説が一番面白かった。
お酒の知識なんてなくとも楽しめるし、
ちょこっとさりげなく紹介される参考文献もいい。
作者が推理小説を楽しんでいるのが伝わる一作。お薦めです。
騙されたくない人にはおすすめしません。
★★★★☆
書店でコーナーができていて,面白そうだったので購入。著者のデビュー作。これが面白い。
短編では当たりはずれがありますが,「楽しめる」という意味では当たり。読後感など,生理的に受け付けない人もいるかもしれませんが・・・
ケメルマンの「九マイルには遠すぎる」をもじった表題作はいまいちの気もしますが,他の作品は読み応えあり。それぞれの作品に「参考文献」が上がっているあたりが,著者のミステリィへの愛情を感じる。「叙述〜」もふんだんにあるため,騙されたくない人にはおすすめしません。
次作も読むことにします。
キリングタイムは小説推理新人賞受賞作品
★★★☆☆
その割りにほとんどラストが見えるのが痛い。
どこが評価されての受賞はよくわからない。
ただ、あまり他の作家が書いていないサラリーマンのみみっちさが良く出ているといえばそうなのだろうと思った。
でも、そんなのわざわざ小説で読むほどのこともないだろうが。
短編集ですね。
★★☆☆☆
彼は短編だといい感じはするのですが、
やはり文章に癖のあるせいか、
読んでいてちょっとつらい部分があります。
他の作品よりはましだけれども
やはりすっ飛んだ表現は受け入れられない感じです。