禅の本質を知る
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禅思想の要諦を端的に表したものが「教外別伝」「不立文字」で、禅の奥義は言葉で教えることも文字で表現することもできない。無用の解説なしに単刀直入に人の心に切り込むものが、【禅語】である。さまざまな経典からとられているが、仏教の言葉だけでなく、論語・荘子・唐宋詩などからも多くの名言・名句がとられている。
一字…○(円相、宇宙の究極の相)・喝(自己を取り戻す精神の緊張)・閑(絶学無為の閑道人)・無(対立的二元論を打ち切ったもの)・夢(この世の一切のものは幻のごとし)
二字…悟道(真実の道に目覚めてそれを悟る)・座忘(座禅に端座して自分を忘れる)・知足・不識・当機
三字…看脚下・閑古錐・喫茶去・仁者寿・也風流
四字…一期一会・裂古破今・行雲流水・悟無好悪・照顧脚下・正法眼蔵・和光同塵