「東寺の謎」ってトンデモ本のような書名だが、内容はしっかりしていて、
東寺の諸仏の紹介はもちろんのこと、東寺に深く関わる空海の思想、
東寺の辿ってきた波乱に富んだ歴史など的確な文章でつづられている。
あとがきがまた感慨深くて、東寺に行きたくなること間違いなし。

新幹線で京都駅の南側に見える五重塔。
いつも京都旅情にかき立てられます。

私が最も好きな講堂の二十一尊も詳細に紹介されています。
ノンポシェットの他の謎シリーズと異なり、
本書は、東寺の住職の方が執筆されていて、
文章がかっちりした感じです。
終章には、著者の波乱万丈の歩みと人間味溢れる人生が綴られています

東寺に行こうと思うなら、是非とも読んでから行くべきだと思います。 行ってから読むとまた行きたくなります。私は東寺でこの本を買いましたが出張先でロストして 買いなおしました。 五重塔など開帳期間が限られている施設もあるので前もって調べることをお勧めします。