内容のうすい本
★★☆☆☆
タイトルに魅かれて衝動買いしたのだが、失敗だった。
もともと日本人が持っていた思いやりが欠如してしまったことによって現代社会に様々な問題が生じているということが様々に述べられている。
本の中で「日本人は・・・」「日本独特の・・・」というような表現がしばしば用いられるのだが、その内容があまりに我田引水で辟易としてしまった。
西洋の個人主義対日本の集団主義という見方などもあまりに紋切り型で、「日本には他国にはない素晴らしい性質があるのだ」という結論が先にあるような感じだ。
著者の専門だというパフォーマンス学や思いやりそのものについての部分はそれなりに興味深いのだが、詳しいことは他の著書を読まないといけないことになっている。
現代の日本における「思いやり」にしぼった方がよほどよい本になったであろう。
先駆者自ら切り込みます
★★★★★
自己表現は得意になったが、それを使って平気で嘘をつく、
人を傷つける、自分への思いやりを強要する…
このどこかおかしな現状に、パフォーマンス学の先駆者が、
自ら切り込みます。この現状の何がおかしいのかは、
本論が始まって10ページしないうちに結論が出ますが、
ではどうするべきか…それを知るためには、
最後まできちんと読んでおきたい一冊です。
100万人の方に読んで欲しい
★★★★★
『思』とは田んぼの心と書く
うーん、深いです。
せわしない現代社会、流されやすいこの情報社会。
何もかも満たされているかのようなこの日本に生きているにもかかわらず、
心に欲求不満を抱えている多くの日本人達。
だからこそ、自分の軸を持つことがいかに大切かということを
身にしみて考えさせられます。
肌身離さず手元において、何度も繰り返し読みたい一作。
私の人生のバイブルとなりそうです。
思いやりってほんとに大切ですよね
★★★★★
「思いやりの基礎になる愛には優しさがこもっていることが絶対条件です」
近頃本当に、しみるような優しい思いやりに出会うことなくて寂しいです。
でもこの本を読ませていただいて思いました。
自分がそんな人間になればいいんだって。
「怒りをコントロールするスキル」も身に付けて、佐藤綾子先生の教えを守って
自分から、思いやりあふれる人間になります!!
友人・知人に配りたいです!
★★★★★
いつか退職して時間ができたら,こんな本を書きたいなと思っていました.でも,佐藤綾子先生がちゃんと私の言いたいことを代弁して,こんな素晴らしい本を書いていらっしゃいました.
たしか佐藤先生のご主人様は,精神科のお医者様だったかと思います.精神科医の視点から見た社会の病理などをちゃんと把握した上で,この本をお書きになったのではないでしょうか.
新書なのですぐに読めるけれども,今の日本人が忘れた大事なことがぎっしり詰まっている.そんな本だと思います.これから早速10冊ほど注文して,友人・知人に配ろうと思います.