一言ひと言、乱暴なようでいて、痛いくらいに心に機微に
跳ね返ってきます。
自分のものにしよとしても自分のものにならない、文字の
並びは、言葉遊びの巧みな林さんだからだろうか。
ページは少ないけれど、持っていたい、大切にしたい1冊
です。

「私たち、もっと幸福になっていいよね！」

この本の副題。
いかにも林真理子さんらしい・・・。
この人っていまどき珍しいくらい「もっともっと」という人だ。
この著者の小説をすべて読んだわけではないけれど、
いい思いをしているくせに「私ばっかり貧乏くじ」と思っている
女性主人公が出てくるのが多く、うんざりした覚えがある。

よーくこれだけ集めてきたな、と思うほど
彼女の膨大な著作から言葉を集めてきたのがこの本。

いい言葉や励みになるような言葉も多いけれど、
年を取って達観したり悟りを開く感じではなく、
「もっともっと！」なので、そう思ってない人にはきついかも。

本の内容とは関係ないけれど、
これ小学館から出ているのに、本の中の写真が
角川から出ている文庫本の大写しだったりして
「小学館って意外と寛容！」と思ったのでした。

作家であり、恋愛小説でも有名な林真理子の

「恋愛」
「美」
「キャリア」

のエッセンスがギュッと詰まった

「生き方明言新書1　林真理子」

には、じんわり心に染み入る100の名言が紹介されています。

どの言葉も素敵なのですが、やはり恋愛に関する言葉がグッと
きますね。

本屋に置いて在ったので、立ち読みのつもりでパラパラとめくったのですが
心に強く残る言葉の数々。

林真理子さんは好きでも嫌いでもなかったのですが、
やはり「さすがだ！」と思わずにはいられなかったです。

今までの著書の中の言葉（名言）を紡いでいますが、
読むととっても前向きになります。

手元に置いておきたいと思い、即購入しました。

　「生き方名言」というタイトルで、購入。
　女性の世界が描かれていました。どう評価すべきか迷いましたが、この本を男の立場から積極的にとらえて、レビューを書きます。
　
　はっきり言って、若い女性のことは考えても、４０代の女性の心理というものをあまり考えたことがありませんでした。（失礼）・・・なので、４０代の女性の恋愛観、男性観、おしゃれ観、仕事観を知る上でとても参考になります。
　
　４０代になると女性も考え方が決まってくるのでしょうね。文章の中から、落ち着いた女性の魅力を感じます。そうして、やじろべえのように右に左に心を揺らされながら、あるときは自ら揺らしながら、外の世界と懸命に関わり、自らの魅力や可能性をアピールし、存在を確かめている女心を読み取ることができます。

　女性もがんばっているんですね。
　
　女性の魅力は、外面にも内面にも感じます。年齢を重ねると、男性は、内面に魅力をより感じるようになりますが、内面の美しさは、林さんのようにいつも外の世界を意識し、自らを磨いている人に感じるのでしょうね。

　男性にとって普段の生活からは、なかなか読み取れない少し年を重ねつつある女性の微妙な内面をのぞける一冊です。