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ティーム・ティーチング成功の秘訣―楽しい英語授業アイディア集

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大修館書店
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正式には,『ティーム・ティーチング 新学期が始まる前の外国人講師と英語教師のための共通読本』 ★★★☆☆
Todd Jay Leonardはオンライン検索しても出生年月日不明。Purdue University(学部で歴史と外国語を主専攻,政治学を副専攻,大学院では欧州史と東アジア学,M.A.)。卒業後,世界各地で英語教育に参加している。あのパデュー大学の大学院まで出て世界行脚。英語布教の経歴。ある意味,なんで世界はこういう人材を有難がらないのか!という義憤に似た感覚と,もっとほかにやり方があるだろう!?という同情に似た感覚をおぼえる。本書刊行当時は弘前学院大学勤務(英文科助教授)。


CHAPTER 1 The Basics of Team-teaching
CHAPTER 2 Effective Use of the Textbook and Teaching Techniques
CHAPTER 3 Practical Applications
CHAPTER 4 Questions and Answers
<日本語訳の部>
第1章 ティーム・ティーチングの基礎
第2章 教科書の効果的な利用法と指導技術
第3章 実践編
第4章 質疑応答


題名のつけ方が間違っている。『ティーム・ティーチング 新学期が始まる前の外国人講師と英語教師のための共通読本』,これが正解。なぜか? 本書目次を見ればわかるが,原著者が書いた英文を同業の日本人が訳し,それを併載している。要するに,同じ内容の論述が日英で印刷されている。これが一発目のがっかり。折角の編集上の仕掛けが,不適切な題名設定でパァだ。二発目のがっかりは,けっして「アイディア集」ではないこと。これは英文題名との食い違いがよく物語っている。原文はあくまでも「A Bilingual Resource Handbook」であって,ハンドブック,手引き,マニュアルといった感じ。管見の限り,「アイディア集」としては靜哲人『英語授業の大技・小技』がダントツ。根岸『テストの作り方』がこれに続く。


訳者の「あとがき」のぐだぐだ感からしても(訳者の留学経験とかAETとの気さくなおしゃべり経験とか卒論テーマとか,そんなのが本訳書読者=ティーム・ティーチングの方策に頭を悩ます教員にどこまで重要か,訳者には思いが至ってない),本訳書は「楽しい英語授業アイディア集」ではない。どこにアイディアがあるのか? 題名と内容の間の,ここまで大きな食い違いを,靜や根岸ら類書の著者に憫笑される覚悟はあるのか? お悩み相談をテーマとしている第4章が置かれていることからしても,「ティーム・ティーチング成功の秘訣」ではなく「ティーム・ティーチング成功の“前提”」だろう。その意味で,『新学期が始まる前の外国人講師と英語教師のための共通読本』,こっちが本書の内容を正確に要約している。たぶん,本書題名は大修館書店編集部(池田恵一)に押し付けられたものだったのだろうと推測する。この意味では訳者に同情する。私のような,羊肉食べたさに狗肉を買ってしまう,目次も確認しないままネット購入してしまう軽率な読者を標的にしたのである。資本のイヌめ・・・。(-_-メ) (1216字)