この本の中で、ミッションと憲法という２つのキーワードが出てきますが、特に、憲法が何のためにあるのか、ということが災害復興と言う具体的場面を通じて、本当に良く分りました。
　片山知事のお話も、津久井弁護士のお話も、とても好感の持てる内容でした。
　お勧めの一冊です。

　この本は，憲法を（最近話題の９条ではなく），人間の尊厳，自由とは何かという，ごく基本的なところから，常識に従った議論を展開しています。その中で，憲法とは，「実は戦災復興法だったんだよ」という，目から鱗の議論をします。確かにそのとおり，「コロンブスの卵」です。
　筆者のまなざしは常に庶民の目線で，気さくで，暖かです。それにもかかわらず，大変わかりやすい言葉で，高度の学識に裏打ちされた議論が展開されます。
　皆さんも是非，一冊買って読んでみてください。読んだあと，筆者に会いたいと思った人は，実際に会ってみて下さい。「よかった。こんな人がいるのなら，日本はまだ大丈夫だ」と思うはずです。