非常におもしろい
★★★★★
失業率や平均所得と実際のウチナーンチュの状況を比べてどうしてこうなるんだろうといったアプローチが面白く文章がうまいので読みやすいです。ウチナーンチュとヤマトンチュ(内地の人)と沖縄人という概念的位置関係みたいなこと(ウチナーンチュと沖縄人は少し違うらしい)は内地の人にはなかなかわからないことなので興味深く読みました。他にも面白い話が載っていますので沖縄の県民性に興味がある方はぜひどうぞ。
沖縄についていろいろ学べます
★★★★☆
沖縄の人々の性格、食文化、地理的事情、などなど、いろんな沖縄または沖縄人について、話題豊富に書かれています。
沖縄の人は、かなり独特ではありますが、これをよんで、あーなるほどと思ったりしました。
統計
★★★☆☆
2002年に双葉社から出た単行本『沖縄人解体真書 ザ・ウチナーンチュ』の改題・文庫化。
著者は沖縄2世として大阪に生まれ育ち、中年になってから沖縄へ移住したという人物。沖縄・沖縄人を理解する上では、最適の経歴ではないだろうか。何冊か沖縄関係の著作があるが、どれも出来が良い。
本書は統計資料を使いながら、沖縄人の本質に迫ったもの。沖縄の失業率は全国平均の二倍だとか、化学調味料の消費金額は全国3位だとか、高校生の中退率は全国3位だとか。いずれも、ずばりと人間性や社会に切り込んでいる。数字を挙げて説明されることで説得力もある。我々が、なんとなく、沖縄人てこうだよなと思っていたことが数字で実証されるような感覚。
ただ、数値化されないようないい加減さが沖縄の魅力でもあるわけで、なかなか難しい。
沖縄がわかる
★★★★★
沖縄の2世(?)の著者が書いた沖縄について考察をめぐらした本です。著者は大阪で育ち、沖縄にルーツのあることを親に隠されたまま育ったようです。自分の同一性に悩んだあげく、沖縄に移住したそうです。この本の中では、テーゲー精神など、沖縄の人の人生哲学や気質、行動様式などが愛情を持って書かれています。ヤマトチュである本土の人にとってはとても面白く読めました。沖縄的な生き方が、ゆったりしていて、人にやさしく、人間的に感じられました。学ぶところ多いと思います。
沖縄人の気質紹介から「学」に昇華
★★★★★
私は年3回、1週間ずつ沖縄に通ってダイビングを楽しんでいる人間です。
著者の本を含めて、これまでの沖縄関連の本では、「テーゲー」「ナンクルナイサー」「だからサー」といった沖縄人の行動や不可解さを紹介するだけのものが多く見られました。
しかしこの本では、もう少し突っ込んで、どうしてそうなっているのかを歴史や風土に絡めて解説しています。もちろん「こじつけ」や「思い込み」もありますが、そのあたりも含めて、面白く読めました。
ただし実際に沖縄に接したことのない「ヤマトンチュ」にはわからないだろうし、逆に「ウチナンチュ」にしたら単なる「おせっかいな本」と言えるかもしれません。