著者は臨床心理士です。ショウガイのあるお子さんや、不登校のお子さんなどにもかかわっています。そのような立場なので、親の立場から見たら、まだちょっと上から物言っているようなところがあるかな、という気持ちになる人もいるかもしれません。が、療育・養護などを仕事にされる予定の方は、ショウガイ児や病児の保護者に接するとき、どのような態度で臨むべきか、の参考になると思います。
著者自身も母親という仕事を通して、保護者の気持ちに近づく作業を重ねてきているからです。ところどころ、参考図書などの情報も入っていますし、読みやすいです。著者自身が学生時代の知識とは違っていた現実などにも触れていますから、勉強中の方はどのようなところに気をつけて勉強すべきか、実務前の参考になると思います。
私自身も親として、いくつかヒントをもらった気がします。