菊池たけし氏というのは「読ませるリプレイ」を書くのが上手いかたで、本作でもそのパワーが遺憾なく発揮されています。したがって、『セブン=フォートレス』というシステムを知っている必要は無く(というか、私も知りません)、純粋に読み物としてのリプレイを楽しむことができます。
とくに、本作の目玉は、80年代に少年時代を過ごした人ならば誰もが燃えるシチュエーション! さらに、前代未聞のストーリー導入など、おそらく他のリプレイでは有り得ない楽しさが詰まっています。
「セブン=フォートレスは知らない」とか「リプレイはあまり読みたくない」というかたでも、だまされたと思って読んでみてください。めくるめく爆笑の世界が、必ずやあなたを待っています(逆に言うと、純粋なリプレイとしてセッションの参考になるようなものではないのですが)。