チャットモンチーの内面に少しだけ触れられる、貴重な一冊です。

私はこれまで、「チャットモンチー≒アイドルバンド」と思っていました。

曲や歌声が素晴らしいのはもちろんですが、チャットモンチー三人のふんわりとした雰囲気、えっちゃんの「音楽やるんじゃ」という意志と愛くるしさも好きで、そんな要素も全てひっくるめてのファンでした。

でも、チャットの三人がファンに求めているものはそういった類のものではないと、この本を通して初めて知りました。
音楽に、ライブハウスでの演奏に、ライブハウスミュージシャンとしての立ち位置に、彼女たちが懸ける想いも初めて知りました。

言うなれば、本田技研のエンジニアが、「オレは二輪の開発で勝負したい、四輪も、ましてや軽自動車は・・」と悩んでいるような、そんな葛藤が伝わります。読んで損はないかと。


最後に。著者のチャットモンチーに対する愛情がこの本を良いものにしていると思います。

とにかく写真が多いのが
うれしいです!
写真集みたいな感じ


ファンにはたまらないです
永久保存版です!

彼女たちの「芯の強さ」が
ひしひしと伝わってくる本でした。

また、筆者の書き方が巧く
とても読みやすいです。

チャットファンは絶対読むべき。
その一言に尽きます。

これまでのDVDの作品ではとても楽しそうに演奏する姿が印象的でした。

メンバーのコメントを借りるならば、『優等生』『おとぎ話のようなバンド』といったイメージを持っていました。

しかし、このオフィシャル・ブックは今まで知ることのなかったチャットモンチーの『バンド』としての苦悩や葛藤といった新たな一面を知ることができる作品です。

私は正直音楽に詳しくはありません。

ですが、この本を読んでチャットモンチーに対する見方が変わり、バンドや音楽に対する考え方が変わりました。

チャットモンチーのファンならば、ぜひ一読してほしい内容です。