「仕事はつらいもの。それを乗り越えなければ成長できない。」というのは、時代遅れ。

確かに、近代社会では知識は暗記するもので、その専門知識を持っているだけで
プロフェッショナルとして重宝された。だからつらくても、師匠について
技術を学べば良かった。

だか、情報化された現代では、知識は誰にでも利用可能で、それを持っているだけでは
役に立たない。問題の本質を捉え、新しい価値を産みだすことが求められる。
そのためには、より柔軟に考え、他の専門家と協同するだけでなく、
なによりも、面白く仕事をしなければならないのだ。

この本は、なぜ仕事をプレイフルにすることが大事なのか、
どのようにすれば、プレイフルな環境を作れるのかを、
とても良く整理された形で示してくれる。

何度も読み返したくなるすばらしい本です。

Playfulな大人たちが、playfulな子供たちを支えられるのでしょう。
自分と周りの人との関係をやさしくしてくれる本です。

読むだけでも「playful」（物事に対してワクワクドキドキする感覚）なマインドセットになります。明日からの仕事、そして職場が楽しくなる具体的な方法がたくさん載っています。

単なる精神論で「楽しく仕事をしよう！」と訴えるような自己啓発本と違い、本書の背後には教育工学の理論的裏付けがしっかり存在していることが随所に感じられます。参考文献に載っている本も読んでみたくなりました。

きっと、IDEOやピクサーやappleといった革新的でクリエイティブといわれる企業で働く人達は、こんな感覚で毎日働いているんだろうなと思います。
これからの社会、きっと「playful thinkingな人達がイノベーションを起こしていく」、そんな予感を感じました。
明日からさっそく実践です。