ベスト・ダーマーブック
★★★★★
Best Dahmer Bookと海外で評価されていましたが、私もそう思いました
本人の告白や親近者の証言から、ダーマーの行動や心理を追っていく内容なのですが
かなり丁寧に書かれているので
この本を読めば、他の既存の本に書かれているダーマーの情報の正誤すらわかるようになります
(例えば、両親から虐待を受けていた、黒人に差別意識があった、
動物虐待をしていた、人肉でのみ食料をまかなっていた…などは全て偽の情報です)
ダーマー本人の証言も豊富に、しかも適切に引用されています
彼の関連本の中では、間違いなく最も信頼のおける本です
読み終えた感想ですが
やはりダーマー自身も、自らの性向の被害者であったのだ、と感じました
私は、昔からなんとなく
「この人は他人と交流することができないから、他人を食べちゃったんじゃないか」と感じていましたが
まあ大体そんなような感じでした。彼のことを気の毒に思います
ダーマーに興味があるなら
「息子ジェフリー・ダーマーとの日々」「FBI心理捜査官2」と併せてオススメです