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憂国のスパイ―イスラエル諜報機関モサド

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 光文社
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憂国のスパイ―イスラエル諜報機関モサド です。 内容紹介:「BOOK」データベースより ナチ戦争犯罪人アイヒマン誘拐、イラク領内からのミグ戦闘機略取、米国からのプルトニウム密輸、ホワイトハウス盗聴、そして、未解決のままの数々の暗殺事件…。いずれもモサドの関与が噂されているが、誰もその真相は知らない。本書が出版されるまでは…。著者ゴードン・トーマスは、モサドの歴代長官、工作員、協力者への直接取材をもとに、初めてこの謎に包まれた世界最強の諜報機関の実態を暴いた。
これはちょっと・・・ ★★☆☆☆
 本書はイスラエルの諜報機関、モサドを扱ったものだが内容に荒さが目立つ。
 まず筆者の事実誤認が散見される。例えば、モサドの人員がいくらなんでも200人では少なすぎるし、「IDF」とは諜報機関などのことなどではなく、「イスラエル国防軍」の略称であることは広く知られた事実である。こういった基本的な間違いから、さらに細かな部分の間違いまでが目立つため、筆者が「本書を信頼たるものにするためイスラエル情報機関の上層部にまで入り込んだ」と書き、いかにインタビューや調査に時間を費やしたのかと説得されても思わず苦笑してしまう。
 さらに内容も本筋とはあまり関係のないクリントンの不倫話や、ダイアナ暗殺の話などが延々と続く。
 よって本書は「スパイ小説」と割り切って読むしかないが、そのわりに本文が500頁以上もあって、普通に読めば途中で飽きてしまう。
 また翻訳にも問題があり、例えば有名なモサド長官、ルーヴェン・シロアッフが「シロー長官」ではもはや緊張感の欠片もない。
面白い。 ★★★★☆
全体としては、面白い。CIAは有名なものの、イスラエルの諜報機関モサドは、名前を聞いたことがあると言った程度の組織であった。そんな感触を払拭するかのような生々しい内容だ。だから、内容としては、とても面白かった。全部読み終えたときは、映画を見終わった感触ににている。ただ、字が小さい。字が小さいので、読むのに時間を要するというのが欠点だ。