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子供たちの復讐 (朝日文庫)

価格: ¥62
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
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必読のレポート・論考 ★★★★★
 約30年前の事件のルポルタージュです。取り扱われている事件は2つで、
それはこのページの目次から分かるとおりです。
 本書は、新聞記者として(毀誉褒貶あるものの)高名な筆者が、教育論に偏らず、司法評論にとどまらず、さまざまな資料を整理し、専門家にインタビューし、取材をしたことがらを一冊にまとめたものです。
 私が初めて触れたのは、20年前、私自身が事件の当事者と同じ年頃の高校生だったときです。
 その頃と比べて、現代では理解しにくい事件があまりにも目立ちすぎ、中学生・高校生のいわゆる家庭内暴力などには事件性が認められないようになり、報道もそれほど目立ちません。
 実態がどうであるかは私は知る努力を怠っておりますが、このたび、本書を2006年に再読してみて、日本社会の病理としてみるときには、ここで取り扱われている事件のはらむ危うさが、今もなお――いやますます凝縮されて現れているように感じました。
 本書を読むのに、教育や司法に関心のある方という限定を付するのは適当だとは思えません。単に事件的興味で読むにしても、最近のルポルタージュにはないような、対象に食い込みつつも一歩引いて俯瞰する視線で述べられた上質の分析が含まれております。一つの事案を「物語る」方法に関するすばらしい教材でもあります。
心をえぐられる本 ★★★★★
この本は実際に起こった二つの事件を中心に、教育問題について論じたものです。
二つの事件とも大変に陰惨なもので、読んでいるうちに非常にやりきれない気持ちになってきます。

「受験戦争」「学歴社会」が生んだ悲劇と言えますが、果たして事件が起こった当時から、どれほど日本の教育&受験制度は改善されたのでしょうか?学歴差別(学校歴差別)は依然として残っており、この本が「昔話」として忘れ去られるのはまだまだ遠い将来のようです。