私はエロトマニアを知っている。私の友人にしつこくつきまとい、何の接触もないのに勝手に物語を紡いでいく。そこには、友人の意志など微塵もなく、唯々エロトマニアと友人との精神的融合のみがあるだけ。
　この作者の身に起きたことと、その友人に起きたことが見事に一致し、読み進んでいくうちに背中に冷たいモノが走っていく。エロトマニアに付け狙われている人間は是非読んで頂きたい。また、今そのような目に遭っていない人間も、エロトマニア被害者に対して加害者にならないようやはり是非読んで頂きたい。