しかし、これらのトラックはややカジュアルすぎ、もう少し手を入れる必要があったように思われる。その結果、『Shades of Blue』はマッドリブのサイド・プロジェクトとしては特に際立った内容になっていない。実は、ブルーノートはまったく同じコンセプトで本作をしのぐアルバムをすでにリリースしている。すっかり忘れられてしまっているが、1996年のコンピレーション『New Groove: The Blue Note Remix Project, Vol. 1』がそうだ。こちらではラージ・プロフェッサーやルーツといったアーティストたちがこのレーベルのカタログに挑戦している。(Oliver Wang, Amazon.com)