教育関係者必読
★★★★★
薬物依存症の恐ろしさと、日本社会のこの問題に対する取り組みの遅れがよくわかる好著です。教育関係者には、必読の本だと思います。
シンナーも怖いなと思った
★★★★☆
覚せい剤の怖さについては
知識としていろいろ知ってはいたが、
シンナー中毒が人の一生をそれほどまでに蝕むものだとは知らなかった。
苦しみながらも薬から抜けられない人々の描写に
大変だなと思いつつもある種エネルギーの強さのようなものもかんじる。
そのエネルギーが良い方向へ向かえば、近藤さんのようにもなれるのだろう。
薬物依存症からの回復への道標
★★★★★
この本は、分厚く、とっつきやすいとはいえないかもしれない。しかし、素晴らしい。
ダルクという薬物依存症の回復施設を立ち上げた一人の男、元は暴力団員として覚せい剤を売っていた一人の男とその3人の子供、シンナーを使い続ける一人の男と翻弄されるその両親・姉、アルコール依存症の気持ちがわかるアルコール依存症の神父・・・1936〜1947年の間に生まれた4人の人間とその次世代の5人の人生を、現在に繋がっている一つの物語として、描ききっている。(名前や時代が混乱するようなら、簡単な家系図や年代表を書きながら読むとよいかもしれない)
アルコール依存症からの回復の経験が書かれ、その後のアルコール依存症者への道標となった「ビックブック」と呼ばれる本があるが、その本を思い起こさせるような、薬物依存症からの回復への光が描かれているように思う。
人は誰もが依存症?
★★★★★
いっきに読み終えて、僕にも正直依存症の気があるなと思った。仕事や家族に依存する人ならまだいいが、薬物だったから不幸だったんだ、というような他人事では片付けられない、人の心の問題を扱ったバイブルだ。薬物依存だけでなく、会社での人間関係、子育てにも共通する人間理解の知恵が味わえる。
これこそReadableな本というのだろう!
★★★★★
冒頭のほうに書かれている「初めてシャブをやる」ところは、まるでシャブへの誘いのようにも思えるが、一転強いアディクションで深みにはまっていく。そして薬剤依存からの更正施設を運営する人へと換わっていく。
Readableな本とは、これだと思った。シドニー・シェルダンを超えている。アクリル板越しに見ているようで、臭いや触れることはできないが、臨場感はすごい。