この系統の作品にありがちな「王道的要素」を着実に押さえた

　「ＴＶ時代劇」的な安定感を持った作品だと思いました。

　（もう少し悪ノリ的に突っ走ってくれると良かったとも思いますが・・・）

何だか読んでいて、作者さんの精一杯さが伝わってくるようでした
ここはこういう風にしたら面白いんじゃないか、こういうことが言いたいんだ、とか
それが上手く回るようになるには、まだまだ経験を積む必要があるのでしょうが

さて、やけに上目線からの物言いな感想はこれくらいにして、早速内容に移りたいと思います
この作品は文字通り王道ハーレムまっしぐらな作品です
最強な主人公がいて、片っ端からフラグ乱立しながら様々なハプニングを乗り越えていく、といった感じでしょうか
学園、ラブコメ、バトル、騎士？等々割と重みのある設定を思う存分に詰め込んであるせいか、話が散らばってしまい、
急展開、描写が少ない、ご都合主義な感じはやはり否めません　いや、まぁそこがラノベでもあるのですが

とはいえ、キャラ個々の魅力は個人的にストライクでしたし、鬱展開がない分気楽に読めます
お約束ハプニングも一巻で各キャラに振り分ける贅沢振りですし、挿絵も綺麗
値段分の代物には出来上がっていると思います

最後に気になった点を少々　＊軽くネタバレ含みます

序盤に、ソフィアが湊に翻訳魔法を称してキスする場面があるのですが、そこでは平然としているにも関わらず、
数頁後の頬キスで赤面しているのがやや矛盾しているかな、と　初めてって儀式のことなんでしょうか

正直日本語とか小説の書き方とか段落の取り方とか、そういう
内容以前の問題できちんとしたほうが良いと思う.
ストーリーが読めない、というのではなく、ただストレートに
欲望というか妄想というかを書き連ねていっている、という印象.

まあ、その妄想が好みなので星二つだが、そのあたりが好みでない
人には星一つというところではないか.

こういうノベルを幅広く読んでいる人には物足りなさがあるかも知れませんが、いまどき珍しいというか、いわゆるハーレム王道系かと思いました。

まさに男の欲望の理想を男の欲望のままにソフトに書き上げたデビュー作。☆５つはちょっと甘いかも知れませんが個人的には満足できたのと、デビュー作ということなのでよく書けてる方だと思いました。

今後の次回作に期待します。

他のレビューで新人さんと出てましたが、新人さんでここまで自分の妄想爆発させてれるのも珍しいと感じましたw
たしかに新人さんっぽくて、ちと?って感じたり物足りない所も有りましたが、読むのに凄く気になるとか苦痛になるって程じゃないですね。私はすんなり、読めていきました。
物足りない部分とかは、新人さんですし一巻の感想とかで色んな人に意見してもらえれば無くなっていくと思いますし、二巻目以降に期待ですかね?
二巻目出るか未定みたいですが、HJ文庫のブログに大増刷と出てたので、でるっぽいですね。個人的には、二巻目(出れば)も買いだと思います。(もっと、はっちゃけてくれるはず!w
今回は、新人さんですし次の巻に期待の意味も込めて星５個つけました。