楽器はある程度できるがアドリブが全くできないという人におすすめ
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吹奏楽出身者など、ある程度楽器は演奏できるけど
スケール一発とか手癖に頼りきりでアドリブがいつまでたってもできないという方にお勧めです。
アドリブの理論というと○○スケールが△△だとか、
何もわからない初心者には取っつきにくい言葉が並びますが、
この本には難解な言葉というのはありません。
方法はいたってシンプルで、コード・スケールと調和する音を
4音に限定してソロを組み立てることから始まり、
少しずつ音を増やして選択肢を広げていくというものです。
本を進めていくとコードに弱い管楽器奏者の人でも、
鍵盤楽器やギターの人たちが押さえるポジションを覚えれば
コードトーンを簡単に弾けるのと同じような感覚で
考えなくてもコードが与えられれば自然に指が動くようになります。
コードに合うメロディーが弾けず、リズム隊を無視してわが道を行くような演奏をしてしまい
リズム隊の人から睨まれるなんていう状態から卒業したい方にこの本は最適だと思います。
メソッドが単純明快で、確実に力になる
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和音とスケールの骨格を合理的に理解し、音感として体に残していける素晴らしい教本です。ギター用ではありませんが、ギタリストの視点から、以下のようなギタリストへお勧めいたします。
・スケール一発もののアドリブしかできない
・視覚的にスケールフォームをなぞるだけで、狙った音を出せない
・コードに合うメロディーが弾けない
・譜面を読むのに抵抗がある
タイトルの「インサイド」は、コードに対してどんな音を弾けば「ハマる」のかを意味します。まずはコードトーンとスケールの最大公約数的な音を頭の中に叩き込み、そこから音を増やして選択肢を広げていきます。
やり終えた今ではコードネームを見ただけで「ハマる」音が出せるようになり、聞いたメロディーもだいぶ楽に再現できるようになりました。他の教本にはないユニークなメソッドですが、これこそ王道とさえ思えます。