最初は俳句とネコってどんな関係？と思いましたが
本書を見て読んでとても素晴らしいの一語に尽きます！
『猫』って季語でもあるんですね。
本書の選句者の石さんによると現代の歳時記では初春二月の季語だそうです。
俳句は松尾芭蕉、小林一茶などの古典が少し、
ほとんどは現代の俳人の方の中から選ばれていますがなんと…
昭和の忘れがたき夭折の女優・夏目雅子さんの俳句が一句載っていました。
夏目雅子さんが猫好きあるいは俳句を趣味にしておられたのかは
私にはわかりませんが…とても素敵な句でした。。。

さて写真もまた素晴らしいのですよ！さすが岩合さんですね！
写真と俳句(必ず猫が入ってます)がピッタリ合っているのです。。
早春の梅から始って身重の猫、子育て中の猫は特に可愛かった。
子育て中のお母さんネコちゃんの目のウルウルから
母性と云うか愛情が伝わってきて私の目もウルウルしてしまいました。
こういう写真はやはり心から猫を愛する岩合さんしか撮れないないなぁと思います！
子猫ももちろん可愛いですし背景も紅葉あり雪景色ありで楽しめます。
それから群れをなした猫の写真もいつもなから圧巻です！
いろんな猫の情景と俳句の融合した素敵な一冊…とても感動しました。

猫と恋というと、夜、五月蝿く鳴く野良猫を思い浮かべてしまった。

表紙の写真からも、２匹の猫をうまく捉えた写真という趣旨だと分かる。

岩合さんは、猫のよい点ばかりを写真にしているのかもしれない。

猫ビデオで、仲良くしている猫に、「夫婦ですか」と飼い主に聞くと、
どちらも雄ですという返事をしていた場面を思い出しました。

ちなみに、猫と目を合わせるのは、戦いを挑んでいると理解されるらしい。

ps.
猫の問題点だけを写真にしたものがないのはなぜだろう。

世の中、猫好きの人だけではないのだから、
猫被害、猫嫌い、猫の騒動などを題材にした猫写真集もあってもいいのではないだろうかと考えた。

しかし、買う人がいないことに気がついた。
猫が嫌いな人は、猫写真集を買わないからだ。