実技のボリューム大。最近はこのくらいが普通に
★★★★★
●学科試験(一般知識、15問)
1オゾンとオゾンホール、2乾燥空気の熱力学、3条件付不安定気塊の持ち上げ、4雲粒の凝結過程、5惑星の放射平衡、
6大規模大気運動、7高・低気圧の対流圏内での鉛直構造、8温度風ベクトル、9絶対渦度の定義、10虹(主虹)、
11水蒸気収支と降水量の関係、12気象予報士と許可事業者、13気象予報士の設置、14予報士登録抹消、15発見者通報。
●学科試験(専門知識、15問)
1風の観測、2ウィンドプロファイラ、3赤外画像による雲判別、4数値予報での観測データ利用、
5数値予報の予測可能性とアンサンブル予報、 6数値予報プロダクトの利用、7降水短時間予報、8気温ガイダンス、
9積乱雲、10低気圧周辺の鉛直プロファイル解析、11雨・風の強さ表現、12注意報・警報の発表実施要領、
13台風接近時の防災上の注意点、14的中率・見逃し率・スレットスコア、15月平均500hPa高度と偏差図解析。
●実技試験1
「xx年7月3日〜4日」、梅雨前線と前線上の温帯低気圧にかかわる気象解析と予想。
本文解説いわく「問題の数が多すぎはしないか」。相当に歯ごたえがあります。
問1は天気図解析による穴埋め、問2は状態曲線や温位等の鉛直分布図の読み取りと衛星画像解析。
問3は地上・高層天気図の総合的読み取り、問4は静岡県周辺の降水と風の関連、注意報発表など、描画含む。
●実技試験2
「xx年12月4日〜5日」にかけ、衰弱した台風を吸収した温低が日本列島沿いを北東進するケース。
問1は実技1と同じく天気図解析による穴埋め。問2は海上警報読み取りと低気圧の予想位置解析など。
問3はウインドプロファイラ読み取り、問4は静岡の時系列図や各種予想図の総合読み取り、問5は等圧線と前線の描画と穴埋め記述問題。
実技1、2ともボリュームが多いのですが、最近の試験はこのくらいの問題量が当たり前で、解析の速度と正確さが求められます。
その点、この問題集はいい腕試しとなるでしょう。
この第24回試験の合格基準は、学科が一般・専門とも15問中11問以上正解、実技ボーダーは満点の67%以上でした。