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空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 (電撃文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: メディアワークス
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最終回にむけて ★★★★☆
前巻までは主にアルセイフ側を中心としたお話でした。国王暗殺から、神殿の奪還、タートムなど他国の侵攻を防ぎ、暗躍する大国ラトロアの間諜に手を焼きつつもなんとか一段落したところまでですが、今回はなんとウルクの姉で、全ての信仰の象徴ともいうべき神姫ノエルが登場します。それにより物語りは一気に加速します。アルセイフの第4王子であったフェリオの前には自国を守るだけではこの世界全体に及ぶ危機を防げないという壁が立ちふさがり、今の立場を超えて自分のなすべきことをフェリオは見つけます。舞台がちょうど移ろうとするのがこの巻だと思います。それにリセリナとウルクとフェリオの関係にも変化が…。ウルク、後押しで一歩リードなるか!?(笑)来訪者たちの行方と、死霊の恐るべき力が引き起こす恐慌からも目が離せません。あとカシナート司教好きの方にはおいしい巻だと思います。ぜひぜひ皆様にも拝読していただき、この世界観を存分に楽しんでもらいたいです。
必要のない巻 ★☆☆☆☆
 「空ノ〜」を読んで居ると時々感じる「この巻無くても良いな……」と思う話。半分ぐらい内容をカットした方が読みやすい。
 必要な情報を纏めれば「全員纏めて新たな旅に出ました。」これで済む。
 2巻以降SFファンタジーと言うよりファンタジーになってるこの作品。今回もビジターやリセリサ云々より国際情勢やウルクの方に重点が置かれており、設定が最早エッセンスから隠し味を通り越して飾り付け程度になっている点も期待はずれ。
 そろそろ終幕とのことだが、最後に来訪者という設定がどれだけ生きるのかは期待したい。