ただ文庫本サイズに縮小しただけでは読みにくい
★★★☆☆
羽生名人が十数年前に著した名著シリーズが、なぜか今文庫になった。なぜ今?
するのなら、以前永世名人になった時とか、今後永世竜王、すなわち永世七冠になって
国民栄誉賞を取ったりしたタイミングに出すのなら再度大売れするかもしれないが、
今は何のタイミングでもない。残念。
中を見てビックリ!なんと、過去の大判サイズを、そのまま縮小していて、
文庫本用にレイアウトされ直していないのだ。過去のサイズの時は
あれで見やすいレイアウトだったが、文庫本のサイズではそのままなら
見にくいので、改善を加えて工夫するべきであった。残念。
また、過去の本が2冊で1冊になり、全5冊になったが、
文庫本でこの厚さだと、片手に本を持ってもう片手で盤で駒を動かして勉強する、
なんてこともやりづらい。10冊のままでよかった。残念。
もちろん、内容はすばらしい。年数が経ったのでその後の新手、改良戦法は
当然出ていないが、初段を目指す人などが読んで勉強するには関係ない。
但し、文庫本サイズは持ちにくくて読みにくいです。