あたりです!
★★★★★
幻想文学好きな方にはぜひおすすめします!
個人的には「純な魂」がお気に入りです。
妹の回想と兄の手紙との間を行き来する描写の空気感、、、。
妹の語りは静かで穏やかなのだけど、徐々に彼女の気持ちに気付く読み手。
それによって緊張感が生まれる中、穏やかなままの語りは続く...。何が起こる?そして結末は?
いやぁ、どきどきしました。
「アウラ」の暗がりの中の、ときおりみせる光の描写。暗闇の中のハイライトの、輪郭のぼやけた感じ。
見えているようで見えていない、見えていないようで見えている、幻惑的な臨場感が伝わってきます。
これはちょっと男性好みなお話かな? でもきれいです。
他の作品もぜひ読みたいと思わせるに十分な短編集です。