鉱物採集の入門書としても
★★★★★
本書の構成は、
1準備
2実践
これに、付録として、おもな鉱物の性質表がついています。
1の「準備」には、鉱物の簡単な知識、装備、採集、保管、同定、撮影といった、鉱物採集に関わる基本的な事柄が説明されています。
鉱物ウォーキングには、十分な内容ですし、これを一つのきっかけとして、さらに詳しく鉱物について調べていけるとも思います。幸い参考書として、松原先生の他の著作の紹介もあります。
2の「実践」では、23の鉱物ウォーキングコースが紹介されています。
どれも関東地方とその周辺の日帰りまたは1泊2日のコースです。鉱物の観察、採集が目的の人は、自家用車を使えば時間短縮することが可能です。四輪駆動車であればもっといいかもしれません。
秩父鉱山のような有名産地を歩くコースや、長瀞や那須火山のように観光地として有名な場所を、異なる視点から楽しめるコースもあります。
はじめから通して読んでもいいでしょうし、興味のあるコース(産地)だけ読むのもいいと思います。私は、地形図とあわせてコースを想像しながら読んで楽しみました。