「商法入門」以上にお薦め!
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行政法という掴み処が難しい科目をうまく料理してあると思います。加藤先生は経済学の知識も相当におありだということを、何かで読んだことがありますが、それが十分納得できました。商学部出身の者としてはそこらあたりから入っているのが分かりやすい理由ではないかと思いました。
行政法という試験科目は公務員試験にしろ行政書士試験にしろ、入門書段階からかなりの専門用語的な単語が出てきます。それを嫌っていますと習得は無理です。だからこの本も最初から覚えるべき用語が出てきますが、それは致しかたないことですからあきらめず通読すべきだと思いました。
「行政救済法」の部が全ページ(192p.)の半数を占めます。ここを読むと「憲法」の理解も深まります。5回くらい通読しますと行政法の全体像がバッチリ掴めます。そのあとに櫻井敬子先生等の書いておられる「条文で理解する行政救済法」をやれば完璧ではないでしょうか。