自分の文章を客観的にチェックするための道しるべとなる本
★★★☆☆
訴訟に提出される弁護士の文章を見てみると、そこには、厳然として、上手い文章、下手な文章というものが存在します。
本書は、裁判に書面を提出するという前提で、「自分から見て上手い文章」ではなく、「客観的に見て上手い文章」を書けるようにするためのチェックポイントを、
書面の種類毎にまとめたものです。
読んでみますと、チェックポイントの多さに驚きますが、それだけ、文章を書くのは、難しいということなのかも知れません。
本書は、「訴訟に勝つ」と銘打っていますが、
「形容詞を多用しない」「受動態ではなく能動態を中心に」「一文を短くする」などは、一般的にも応用できそうです。
本書を傍らに、自分の文章を第三者的な視点でチェックするようにすれば、
「訴訟に勝てる」かどうかは分かりませんが、少なくとも裁判官にはうんざりされなくてすむかも知れません。