例えば、前半部ではそれほど神というものの存在が意識されていないのにもかかわらず、後半になると繰り返し神の存在とその慈悲深さが強調されています。そのため、後半部はあまり宗教に関心のない日本人にとっては言い過ぎだと感じる部分もあり、ちょっと引いてしまうところがあるかもしれません。ストックオプションの話なども、著者の時代を考えれば、改訂版で編者によって挿入された話であることがわかります。もし原著が入手可能であれば、それと比較してみるのもまた面白いと思います。
すみませんが、字数上の制限もあり、このレビューはマーフィー博士の著書を日本語で読んだことがあり、そこから原書に読み進めたい人を想定して書きました。ですから、マーフィー博士の理論そのものを知りたい方は、「眠りながら成功する」等の日本版のレビューをお読みになることをお勧めいたします。