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カモミール・ティーは雨の日に[お茶と探偵6] (RHブックス・プラス)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 武田ランダムハウスジャパン
Amazon.co.jpで確認
ミステリー要素は少ない ★★★☆☆
お茶を飲むのが好きでミステリーを読むのも好きなのでシリーズ1作目から読んでいます。
今回はミステリー部分はかなり少ない。
セオドシア達の目の前で殺人事件が起こり、帽子店のオーナー・グレーシーに容疑がかかる。彼女の無実を晴らそうとセオドシアが捜査を開始するが、殺されたロジャーの妻はグレイシーが犯人だと決めつける。事件の話題は出てくるが捜査の進展は弱く、ラストもセオドシアの名推理というより偶然に近い。
しかし、個性あふれるキャラクター達がそれを補ってくれる面白さは健在。お茶の知識はもちろん、今回は美術(骨董)品や帽子の話題も多い。恋人ジョリーとの間にも変化があり、目が離せない。変貌ぶりは見てられないが★
個人的に印象に残ったのは、1人すすり泣くセオドシアをアール・グレイが無条件の愛で慰めるシーン。思わずもらい泣きしそうになりました。
雰囲気や設定はいいのに…もったいない。 ★★★☆☆
歴史あるチャールストンにある素敵なティーショップのオーナーが主人公。ドレイトンという初老のティーブレンダーのキャラもいいし、パティシエ嬢が作るお茶を使ったレシピも素敵だし、コージーらしい設定や要素が満載で、とても好みなんだけれど…どうもミステリーの部分がイマイチ。コージーとはいえ、あまりにもご都合主義的な感じがする。主人公の恋人についても、まるで人が変わったみたい。ま、当初から影の薄い恋人ではあったけれど…それにしても。せめてもう少し人間模様を見せて欲しいと思う。次回作に期待。