ミステリー要素は少ない
★★★☆☆
お茶を飲むのが好きでミステリーを読むのも好きなのでシリーズ1作目から読んでいます。
今回はミステリー部分はかなり少ない。
セオドシア達の目の前で殺人事件が起こり、帽子店のオーナー・グレーシーに容疑がかかる。彼女の無実を晴らそうとセオドシアが捜査を開始するが、殺されたロジャーの妻はグレイシーが犯人だと決めつける。事件の話題は出てくるが捜査の進展は弱く、ラストもセオドシアの名推理というより偶然に近い。
しかし、個性あふれるキャラクター達がそれを補ってくれる面白さは健在。お茶の知識はもちろん、今回は美術(骨董)品や帽子の話題も多い。恋人ジョリーとの間にも変化があり、目が離せない。変貌ぶりは見てられないが★
個人的に印象に残ったのは、1人すすり泣くセオドシアをアール・グレイが無条件の愛で慰めるシーン。思わずもらい泣きしそうになりました。