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看護の原理―ケアすることの本質と魅力

価格: ¥5,250
カテゴリ: 単行本
ブランド: ライフサポート社
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大変見事な現代版「看護覚え書」 ★★★★★
「看護って何ですか?」と問われて、すぐ答えるのはとても難しいです。「病気からの回復過程をサポートする専門家による仕事」とナイチンゲールやヘンダーソンの文脈で概念的に答えることは簡単ですが、看護がとらえる「病気」という概念は、当然、医師がとらえる病気という概念とは違うはずですし、また、違うべきでしょう。同じように「回復過程」という概念も看護独自のとらえ方があってしかるべきです。本書の目次を見ると、ナイチンゲールやヘンダーソンの時代とは異なる21世紀の現代における「看護の本質」が事細かに記載されていて、「なるほど、看護とはこういう多様な要素を総合した人間科学の一つなんだ」と納得することができます。
患者(=人間)のことを時には家族以上に思い、支える具体的な援助者、病気の知識をあくまで「生の質」(クォリティ・オブ・ライフ)からとらえ直す視座、患者(=人間)の「生活援助」の方法を絶え間なく探究するケアの探究者・・・そんなことをこの本から知ることができます。
呼吸や顔色や言葉の変調から心身の「問題」を発見できる知識と経験、医師という「治療」の科学の専門家の言葉をわかりやすく「翻訳」して患者や家族に伝えることのできる教養と能力、苦痛や不快感をやわらげる具体的な援助技術(スキル)──看護職の力の真実が、本書を読むと納得とともに理解することができます。
看護職だけではなく、「普通の」人々が読んでも面白く読める素晴らしい本です。お勧めです!