残念ながら中野先生は他界されたが,前版のエッセンスはそのままである.
判例は日本語で書いてあるので,小説や評論のように,普通の日本語として読解してしまいがちだが,必ずしも普通の日本語の文章のように読んではならない場合がある.例えば「判例の拘束力」の議論など,初心者は往々にして誤解してしまいがちだ.
法学部生ならば,学部の2年生までに読んでおくべき.特に実定法のゼミに入る人は,3年次からゼミで詳細な判例研究を行うことがほとんどだろう.本格的に判例を読む前に,正しい判例の読み方を身につけておくべきだ.
司法試験,司法書士,行政書士,社労士,税理士など!!,法曹資格を目指す方々や,企業で実務についている方々にも,読み物としてでもいいから,読んで欲しい.きっと役に立つはずだ.