声優さんやスタッフのインタビューにたくさんのページを割いているところを評価します。
キャストがキャラクターや物語をどう捉えて演じているかということは、作品の出来を大きく左右することですし、また彼らの作品の分析は、物語の深い理解の助けになります。
難解な映画だけに、キャストの役柄と物語の解釈は役立つと思います。
また、ストーリー紹介のページの図版のチョイスも素晴らしい。名シーンの良いカットを厳選しています。
ティエリアの自己犠牲のシーンの表情や、刹那の心の旅の情景など、映画の感動がよみがえります。
メカの設定がちょっと少ない気もしますが、映画の物語そのものが大好きなかたには、良い本だと思います。
キャラクターの美しいイラストも楽しめます。

声優に興味がない者には別の本にして欲しいという感じ。 MS解説でハルートとラファエルが1ページしかないのに。 書き下ろしのイラストを交えたキャラクター紹介や、細かい映画ガイドは良かった。