最後のプレイが鍵か?
★★★★☆
『私の奴隷になりなさい』の続編。前作のネタバレ的な描写もあるので、先ず一作目を読むことをお薦めする。
内容的には、前作と同じ人間関係を別の展開でなぞった感じ。遠隔調教的な世界に対する、筆者の拘りを感じる。
主人公が最後に行った調教プレイの内容は、実はまったく明らかにされていない。ただ、ヒントは十分すぎるほど与えられているので、普通に考えていけば容易に推測できるのではないかと思う。
ただ、そのプレイをすることの意味は、やはり理解できない。果たして主人公は、何を求めて何を手に入れたのだろう。
主従関係
★★★★☆
「私の奴隷になりなさい」の続編。
性的な主従関係を受け入れ、今まで経験していなかった新たな世界への扉を開かせる。
そして、主人公の影響(主従関係の洗脳)を受け入れた者たちが、更に影響を及ぼす者として次の物語を始めていく。
物語は、登場人物を変えながら、同じテーマで連鎖していくのだ。手際よくコントロールする側になる者もいれば、その世界観に呑み込まれ、コントロールしきれなくなる者も登場する。
しかし、一貫して、彼らは主張する。
世界は、対等な人間関係では成り立たない。あくまで主従関係こそが居心地のいいものであるのだ、と。
エッチな大人のための娯楽本
★★★★☆
単行本リモートの改題。
改題に気付かず、著者の新作だと思い込んで期待して購入。
単行本の発売当初は、前作のスモールワールドのサスペンスフルで衝撃的な淫靡さの影響もあって。
本作に期待があった分、前作よりも刺激がなく面白味が半減していたものの。
改めて読み返して。
ねっちっこいエロさ加減に思わず一気読み。