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ふたりの人妻女教師―40日間レッスン (フランス書院文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: フランス書院
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王道の設定と展開に逆戻りして良くも悪くもいつも通りな内容に ★★★★☆
今まで通り、いつもの新堂作品である。いや、これ自体を非難するのではない。作者が築いてきた貴いオリジナルの作風である。でも何だかガッカリ感が漂うのは、もとより新堂作品の主人公は概ね優柔不断で約束を反古にして流されてばかりの「ダメ男」なのだが、その中でも相応の決意を示したり、これまでの自分の行いを反省したりする一面を見せて最後に少し男を上げるパターンと、最後まで逃げに徹して他力本願な「ダメダメ男」のパターンがあって、本作の主人公は後者なのがいただけないのである。これが良いという諸兄もいるのかもしれないが、どーしてもこの主人公の弱さが興醒めを誘う。実は、この主人公のパターンは作品毎にほぼ交代で出てきていたのだが、今回は前作に引き続きの連続登場で、つまり前作が「ダメダメ男」だったから今回は良いだろうという期待が覆された部分もある。また、こういう主人公に限って調子に乗って増長するから始末が悪い。今回もヒロインの担任教師を授業中に辱める古典的手法で弄んでいる。もう1人のヒロインである美術教師にも同じく大胆なお願いをしているのだが、こちらは美術の要素を活かした斬新なものだった(前半では絵筆プレイもある)。今回のヒロインが新堂作品では少し高めの38歳と34歳で、ややショタコン気味な愛情を主人公に注ぐのもイマドキだと思う。さらに双方とも夫がいる(担任教師は子供も2人いる)ことが、教師であることと併せて背徳感を増しており、それでも惹かれていく心情の変化が悩ましくも艶めかしくて非常に良かった。それだけに主人公の不甲斐無さが残念なのである。主人公に対する単なるやっかみなのだろうか。あと、どーでもいい余談だが、タイトルの『人妻女教師』はよく見ると日本語としておかしい。「人妻」と記した時点で「女」は説明されている。ただ、何だか妙におフランスらしい気もする。