よもや話
★★★★☆
他の方がレビューしているとおり、この作品は特殊メイクに革命をもたらした作品です。担当したのはロブ・ボッティンですが、もともとはリック・ベイカーの弟子で弱冠21歳で担当したのが、この作品でした。ベイカーは、この弟子の仕事に触発されて、「ハウリング」のような暗い場所ではなく、明るい場所での変身を長回しで見せたいということで「狼男アメリカン」を担当しました。これも又革命的なものとなり、アカデミー賞メイクアップ賞を初代受賞しました。それに対するようにボッティンは「遊星からの物体X」で、又観客の度肝を抜きました。その後も「ロボコップ」などを担当、「トータル・リコール」でアカデミー賞特別業績賞を受賞しました。師匠ベイカーも数々の作品を担当、2010年公開「ウルフマン」も担当しています。この2人の活躍は裏方であるメイクアップ業の地位を向上させ、その業績はひじょうに偉大なものとなっています。CG全盛のこの時代もう一度見直されるべきではないかと思います。どうしてもCGは軽くてリアルに見えないですよね
キャッチフレーズに「衝撃のラスト」も加えるべき
★★★★☆
当時の技術から考えるとこの映画の人狼への変身シーンは驚愕です。
実際に役者の顔や胸が変身と共にムクムクと膨れ上がり口が前に伸びだす瞬間は素直に驚きました。
しかしどうしても、近年の映画の中で実物と見間違える程のCGが当たり前となった今、30年前の特殊メイクを100%楽しむ事は自分には出来ませんでした。
そもそもこの作品を見る切欠となったのが今年公開された「ウルフマン」を大いに気に入ったからです。
方や最新CGと30年も前の映画の技術面を比べる事自体酷なのかもしれませんが・・・
そんな物足りなさを感じていた時にまさかのラスト!
そっ・・・そんな。
最後の3分に全て持ってかれました。
仕様について
★★★★★
僕もスタジオカナルの名をパッケージ上に見つけた時は一瞬目の前が真っ暗になりましたが・・・ご安心下さい。画質最高、字幕文句無し、特典充実です。字幕は「地獄の門」と「ビヨンド」でもいい仕事をなさっていた落合寿和さんです。久しぶりに本作を見ましたが、上記のような強力仕様のおかげでとても気持ちよく楽しめました。特にあの変身シーンと切断された手首が動くシーンは鮮烈です。
ああ…
★★★☆☆
東北新社版を未見なのだが、粗悪画質の呼び声高いスタジオカナルマスターなので最初から期待ダウン。特典はまあまあだが…。ロブ・ボーティンの特殊メイクも、後の狼男アメリカンのリック・ベイカーに凌駕される
映画史上、最重要な作品の一つ。購入は義務!!
★★★★★
本作は、映画に革命をもたらした作品として「2001年」「スターウォーズ」「アバター」等と同列に語られるべき大傑作です。
もはや、映画ファンにとって購入は義務です(笑)
兎に角、それまで「特撮の1ジャンル」に過ぎなかった「特殊メイク」を「独立したジャンル」にまで高めた功績は、いくら強調しても言い足りません。CG全盛の今日でも、この変身シーンを超える事は出来ていません。
また、この映画以降、いわゆる一般映画においても「特殊メイク」は欠かせない要素となりました。最近では「愛を読む人」の「老けメイク」が印象的でした。あの映画で「特殊メイク」が無かったらアカデミー賞の受賞は、あり得なかったでしょう。
そして、忘れてならないのは、こうした革命的作品は、いずれも「純粋に映画として面白い」点です。技術が、いかに革新的でも、物語としての完成度が伴わなかったら意味が無い事も僕たちに教えてくれています。
と言うような説明をいくらしても無意味です。本バージョンは「旧、東北新社版」をはるかに上回るスペックでHDマスター・5.1CH音声・あり過ぎる映像特典(笑)等、旧版を持っている人も買い換える価値あるものです。(僕も買い換えます)
最後に、もう一度、このDVD購入は全映画ファンの義務です!!