お洒落な昭和40年代サウンドで伊集加代子のスキャットを楽しむ
★★★★★
親父も、クラブ世代、とやらに感謝せねばなるまい。
大好きな伊集加代子が参加したレコードが、次々とオリジナル復刻されている。誠に慶賀すべき事態である。
本作は、昭和43年にキングレコードから発売されたものを、可能な限りオリジナルLPそのままに復刻したもの。
ラインナップも面白く、ジョアン・ドナードに始まり、「愛こそはすべて」を経て、スコット・マッケンジー「花のサンフランシスコ」で終了。その合間に、浜口庫之助、平尾昌晃、すぎやまこういち、鈴木邦彦ら、和ミュージックに造詣の深くない私のような者でも馴染みのある作曲家の作品が詰まっている。
演奏も、沢田駿吾グループが担当、しかも半分の編曲は前田憲男だから、馬鹿にしてはいけないよ。
ディスク・ユニオンからの「和ボッサ」シリーズは、時々ハズレも含まれているものの、概ね楽しい作品ばかりで、多くの人にお勧めしたい。
ただ、本作に関して唯一残念なのは、オリジナルLPに忠実でありすぎたために(おそらく)、これまでのラインナップと異なり、ジャケットの紙が薄っぺらだったこと。厚紙でも良かったんですヨ、担当者さん。
それと、裸のお姉さんのジャケットは、売り場のレジに持っていくとき、すっごく恥ずかしかった...