歌詞集と新曲が入ったCDが一枚。これでこの値段は少し高い。しかしそれだけの価値はある。 歌詞を全て見て思った事は、THE BACK HORNの根本は変わっていないという事だ

。 THE BACK HORNは全員が作詞をするが、やはり栄純の書く歌詞の鋭さや力強さは群を抜いている。その中でも生命線は、詞としても素晴らしい完成度だ。 ファンなら買いだろう。

新曲も8分の長さを感じさせない壮大な作品となっている。 やはりこのバンドは本物だ。

こういうのまで買っちゃうファンは大体CDも全部持ってるから今さら歌詞集って言われてもいらないっちゃいらないけど、なんかCD付いてくるみたいだから買ってみようかな一応…って人がほとんどだと思うけど、俺もそうです。
ごついカバーの本に一曲だけのCDがくっついてます。小学校の図書館の本って貸し出しカード入れる紙のポケットみたいなのついてるよね、あーいう感じでCDが付いてるんです。
いい曲だった。鬱な出だしから激しめ→メロディアスな流れもかっこいい。
この一曲の為に買ったけど、後悔してません。ただ、次のアルバムにこの曲入ってたらめっちゃ後悔する。

THEBACKHORN初の歌詞集。
装丁は硬い本の質感で、重厚感が漂う。

これまでの百数十曲の歌詞というのだから、ボリュームもなかなか。
全部で5章まであり、じっくり読むには30分〜1時間程度かかるだろう。

インディーズの頃から最新のものまでひとつひとつ丁寧につづられている。
CDの歌詞カードを辿るのとはまた違う雰囲気があり、歌詞や曲の意味が別の視点で捉えられる。

歌詞についての考察、この本に関してのコメントは無い。
曲等のコメントが読みたい人には「ザ バックホーンの世界」をおすすめする。
こっちならメンバーのライブ写真や生い立ち、ライブＴシャツのデザイン等も収録されている。

「生と死と詞」は純粋な歌詞集なので、9割歌詞しか載っていない。

一番最後に、特典として「コオロギのバイオリン」というバクホンでは初の８分という長編作品。
聴いてみてとても切ない曲で、歌詞を片手に何度も繰り返し聴いた。
サビは勿論だが、ある歌詞を繰り返すシーンでは張り詰めた想いが伝わってくる。

値段は安いとは言えないが、シングル一曲と本という量ならば妥当とも言える。
歌詞を読み返したい人や、コレクターにお勧め。
ＣＤが欲しいなら早期購入するべき。

エモーション２に入っている「何も無い世界」の歌詞も収録されている。
ちなみに「未来ねずみ」東京タクシーの主題歌「この手ひろげて」の歌詞は入っていない。

THE BACK HORNが今までに出した曲の歌詞が、すべて載っています。（シングルのカップリングの歌詞も！）
しかし、ただそれだけです。新曲ＣＤ付きとはいえ、ちょっとこれだけでは高いように思いました。
せめて、曲ごとに一言コメントなんかが付いてたら、値段分の価値はあったと思うんですが・・・。
で、「コオロギのバイオリン」ですが、これは文句なしに良いです。この本の題名通り、生と死が描かれた曲です。
8分という長さだけあって、展開が忙しい曲です。前半の陰鬱な展開、一転して全て受け入れて光に包まれるような。
それだけに、やはりもうちょっと手に取りやすい値段にできなかったのか。そこだけが残念です。