このCDには合唱は収録されていません 伴奏のみの演奏です
★★★☆☆
某演奏会で、Bob Chilcottの『A Little Jazz Mass』を聴き、いたく感動したものですから、なんとかその感動を自宅でも味わいたいとCDを探していました。このサイトで検索すると上手く見つかったので、これを注文したのですが、残念なことに「伴奏のみ」でした。
『A Little Jazz Mass: For Mixed Voices or Upper Voices』というタイトルの「or」に気付くべきでした。混声や女声のどちらも聴くことができるCDはあまりないでしょうから。
またジャケットの写真に「backing CD」と書かれているのも見落としていました。
「for SATB or SSA, piano, and optional bass and drum kit ad lib. This fantastic backing CD, recorded by a professional jazz trio, is ideal for use in both rehearsals and concerts. Compatible with the mixed-voice and upper-voice versions of A Little Jazz Mass, it is sure to inspire breathtaking performances from all choirs!」という欧文をもう少し丁寧に読むべきでした。
私の早とちりですが、同様に勘違いする方が出ないようにと思い、恥をさらすようですが、最初のレビューを記します。
なお、ボブ・チルコットは、イギリス人の作曲家であり、指揮者として活躍しています。近年来日し、日本のアマチュア合唱団の指導にもあたっています。もっと以前は、キングスシンガーズのテノールとして活躍した人です。
近年、日本のアマチュア合唱団でもこの『A Little Jazz Mass』を取り上げるケースが増えています。ジャズ風のミサですが、内容は典礼文に従い、「1. Kyrie 2. Gloria 3. Sanctus 4. Benedictus 5. Agnus Dei」という構成になっています。
この伴奏CDは、『A Little Jazz Mass』だけを取り上げていますので、収録時間は12分弱と大変短いのも理解しておいてください。
ピアノ、ドラムス、ベースの奏者は当然ながら見事な演奏を披露していますので、実際に演奏する場合の練習用CDとしては重宝です。これだけの伴奏者を普段の練習で毎回確保するのは大変でしょうから。その意味ではこのCDは価値あるものです。私のように合唱の演奏を聴きたい人には無縁ですが。