支える側の本
★★☆☆☆
摂食障害とはどんなものなのか?家族はどんな心構えで居たらいいのか?具体的で本当によく分かります。そうなんだよなあと、うなづくことしきりです。イラストでの説明も多く、心にすーっと入ってきました。現実的で使える本です。
★★★★★★★★★★
ただ一点気になったところがあります。
それは摂食障害者の母親に対して「あまり自分を責めすぎずに、趣味を持って息抜きしましょう」と書かれている点です。
当然のことですし、思い詰めては双方が参ってしまいます。
しかし私はこう思ってしまいました。
「娘が摂食障害で苦しんでいるというのに、親は趣味で楽しむのか?もうアホかとバカかと」
反発が後から沸いてきて、大部分が良い本の内容でしたが、印象を塗り替えてしまいました。
そんなわけで、摂食障害者自身よりむしろ、摂食障害者に関わる周囲の人々が読む本だと感じました。
タイトルどおり。ご家族の方必読の良書です。
★★★★★
この本はご家族が本人の状態への理解を深め、「共に」考えながら進むために書かれた、わかりやすい良書です。
同じ病を経験しましたが、病を知らない人にも理解がしやすいか?の感覚で本を読みました。こちらはポイントを押さえていてイラストも多く、回復の過程も自分にとって頷くことが多かったです。
病自体にふれるのを避けているご家族では、実は話し合うキッカケさえないです。この本はそうした悪循環の打破になる可能性も感じます。
ご家族は専門家になる必要はなく、道のりのパートナーとなり支える存在なので、知るべきは、
確かに治るという事実
本人が今どのような状態なのか?(コミュニケーションにより受容する)
こんな時どう考えるか(共に向き合って行くか)
ゆっくりと見守ることの意味(心と体の成長)
協力態勢やモチベーションを長いスパンでどう保つか
のコツを知って、実際にコミュニケーションの習慣を付けることかもしれません。この本はそういった内容です。
出てくる親御さんには「逃げ」というものがないです。淡々としていますが、まだ向き合いたくない時もある、など全面的な「受容=愛」という感じを受けました。
しかしながら、現実生活で支える側が崩れないように話し合ったり工夫する、という重要な事も見逃していません。
そういう点でご本人もモチベーションを自覚しやすく、逆に家族は自分を見捨てない、という安堵感も得られる内容かもしれません。
病の基本的な理解は必要ですが、理解より受容が時には必要だとも、この本は教えてくれます。
なかなか自然に話し合うのが難しい嘔吐やリスカ、過食についても経験者の体験などが一言で簡単に書いてあります。
素直なことばで、いまの自分はこう感じてるよ?と、この本をネタにご家族と色々話し合えたらお互い安心感が深まり良いかもしれません。
これは役に立ちます
★★★★★
摂食障害という病気自体を理解できないでいるご家族や親御さんは多いと思います。
色んな本がありますが、なにか教えて欲しいこととは違ったり・・・役に立つの?と感じる本は確かに多い。そんなときこの本をみつけました。とても良いと思います、これ。原因探しよりも回復の工夫を・・・内容はとてもリアルで、病院探しから心の発達、はたまた薬について、現実的で希望が持てます。家族が読んですぐに役に立つ、数少ない本のひとつだとおもいます。
支える家族間のコミュニケーション。
★★★☆☆
この本は摂食障害者を支える家族向けの本です。
家族相談会での質疑応答が紹介されています。
例えば、
Q.娘がリストカットを繰り返しています
どう対応したらいいでしょうか?
とか、
Q.自分の言うことをちっとも聞いてくれません
どうすればいいのでしょうか?
とか。
かなり具体的な質問です。
応える側も 同じ悩みを抱えている家族ですので
「支える立場のつらさ」を感じているヒトにとっては
励みになるはずです。
薄い本なので、さーっと読めてしまいます。