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累犯障害者

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
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昔はワル!? ★★★★★
やくざの鉄砲玉の障害者がゆった「昔はワルだった。歌舞伎町に行ったことがある」とゆうせりふがとっても面白かったです。
どこがワルなんだよって突っ込んでしまいました。
これ、芸人は悪ぶっているボケ役のせりふとしてコントに使えると思います。

見捨てられた人々 ★★★★☆
憲法には『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』
旨の記載がある。しかしこの著作には、その網から漏れ,
見捨てられた人々が厳然として存在していることが記されている。

それは,医療の網からも,福祉の網からも,行政の網からも,
警察の網からも,そして,家族という最低単位の保護からも漏れた,累犯障害者たちである。

実に暗澹たる気持ちになるのは,守るべきそれらの網が逆に作用していることだ。

医療は,閉鎖病棟という形で,彼らを,監禁し時には暴力を見舞い、
福祉や行政は邪魔者として無視し、
警察は,違法な捜査を繰り返す。

人間は人間を守れないのだろうか。
彼の訴えることは知らないことばかりだった ★★★★★
日本の福祉では、障害が重い人には、多大な金額を掛け、障害が軽い人には、さほどの金額が掛けられないのだそうだ。歩行やトイレ、食事などが困難な重い障害を抱える者を介護する労力は大きいため、当たり前の話といえば当たり前の話である。

筆者が今回中心ルポ、執筆したのは、歩行やトイレなどが困難な重い障害者ではない。トイレや歩行や食事は普通にできるし、日常生活も普通に遅れるが、軽度の知的障害があるという「軽度障害者」が、福祉からはずれ、社会からあぶれ、何度も軽犯罪(パン1個を盗む等)を犯し、行き場がなくなり、辿りつく先が刑務所になっている軽度の障害者達を中心したルポ、執筆をした本である。

売春を行っている母娘(母親、娘共に知的障害者)のルポなどは、刑務所で「累犯犯罪者」と出会わなければ、書けなかっただろうと推測する。こういった情報は、日本のマスコミは報道しないことが多いだろう。

私が一番驚いたのは、ろう者(聴覚障害者)が独自の文化を持っていて、ろう者が使う手話と、言葉を話せる私たちが使う手話は、外国語と日本語以上に差があり、健常者の手話は、ろう者の通訳にすらなっていないという部分であった。耳が聞こえない方も、同じ日本人で同じ文化で同じ考え方をしていると思ったら大間違いで、ろう者には、ろう者のコミュニティや文化や考え方が存在しているとは、この本を読んで初めて知った次第である。


日本のマスコミは「障害者が犯した事」に対しては、口を噤む。そういったことから、軽度の障害者が何度も犯罪を犯していたりすることは一般の人は知るよしもないだろう。私もこのドキュメントを読むまでまったく知らなかった。
山本さんがこの本で訴えた内容の意味は非常に大きいと思う。
障害者の犯罪はセーフティネット(福祉行政)がしっかりしていれば未然に防げる ★★★★★
この本を読んで思ったことは、障害者の犯罪はセーフティネット(福祉行政)がしっかりしていれば未然に防げると言っても言い過ぎではないのではないかと思ったことだ。最後の章で触れていたが、日本人の2パーセントは何らかの障害を持って生まれてくる人の数だが、実際に障害者手帳を所持してる人がその数よりも大きく下回っている現実。早期に問題を発見し、対応をしていけば、もっと有効な治療方法や教育方法が見出せるのだが、著者が指摘するまではこういう問題は社会の恥部なのか、大手マスコミもひたすらに隠す事が物語るように、日本人の社会全体がそのような障害者を恥として隠してしまう体質が問題を手付かずにさせてきてしまったように思える。今後も著者がこの手の問題を大いに追及していくことで、社会のあり方が少しでも変わってくれれば幸いである。
目をそらしても存在が無くなるわけでない ★★★★★
「何をやっていたんだ!」
 著者が最後に書いたこの一文にすべての思いが込められている一冊です。
 今まで知ることの無かった知的障害者の受刑者の実態を垣間見た著者が、その根を深く掘り下げて白日の下に引きずり出した、知的障害者の犯した犯罪と、その当事者とその周辺事情について丁寧に書かれています。
 普段は目をそらすことで当事者以外は知ることもない悲惨で(自覚が無い場合は特に)、救いのない中であがいているような事例が紹介されています。
 その中にはマスコミも大きく(当初は)取り上げた、耳目を集めた事件(当然それだけ衝撃的な)も含まれており、野次馬的に感じて不快に感じる方もいるかもしれませんが、それでも読んでいただきたいです。
 見ないことで存在しないこととなってしまい、それでも生きるために犯罪行為をせざるをえなかった当事者と、その被害に会ってしまった方、共に不幸で、しかも手だてによっては防ぐことが出来たわけでさらに不幸の度合いが高まってしまっています。
 福祉の不備がどうしても目につきますが、例えば、性衝動が抑えられないで発作的に女性を襲ってしまうような若い男性の知的障害者がいたとしたら、身元を引き受けられる福祉系の施設、団体がどれくらいあるのでしょうか?
 決してどこかを責め立ててそこだけ改善すれば解決できるものではないでしょう。
 著者が掘り出したこの問題はまだまだ深く、広くに根を張っていて、この本だけでは一部を界間見れただけでしょう。しかしそれでも十分衝撃的な一冊です。