むしろ着物を着ない人におすすめ
★★☆☆☆
文章は娯楽物としては面白いです。
きものやその着こなしについて参考にできる部分もあるでしょう。
しかし着慣れてる方の中には腹立たしく
初心者の方の中にはますます悩みが深まる
そんな層が間違いなく存在するだろうなと思わせる本です。
著者の極めて独善的な筆致が痛快か不快かも、かなり分かれるでしょうね。
私は最初の数ページ、感激しながら読んでいたのですが
徐々に不信が頭をもたげ始め、そのうちどっと疲れました。そんな本です。
お悩み解決!笑えます
★★★★★
着物の世界は敷居が高そうに思えて、躊躇したり、あれだめこれだめというNGワード満載だと思いがちですが、意外に着物を楽しんでいる側からすれば、なんてこと無いのですがね。それをすっきりすっぱり切りまくってくれるので、爽快でした。
着物を芯から楽しむなら自分で苦労するのも一興だと思わせてくれて、本当によくぞ言ってくれましたと拍手を送りたい!と呉服屋の友人が言って居りました。
うーん…
★★☆☆☆
着物を着る人って「あんな着こなし信じられない!」「あれダメ、これダメ」って言う人凄く多いですよね。どの本も多少はあるけどこの本はそれが凄く多い。
チャキチャキの物言いは大人の女性で気持ちがいいけど、これを読んではかえって着物の世界が伏魔殿のように感じる。
まあ、実際そうなのだろうからそういった面では非常に勉強になるけど、これを読んで「着てみよう!」という気になるのだろうか。寧ろ著者自身は辛口のコメントをしているが、「失敗するのが怖い」事柄のチェックのために手にしている人が多い気がする。
確かに私も成人式のような着物には抵抗を感じますけど、これではかえって
本物ではありません
★☆☆☆☆
本当の着物を知っている人ではないのではないでしょうか?
表面的に、ただ、不当に得たお金で買い集めた着物を着ているだけの人に何がわかるというのでしょう?
結局人々を見下した解答のみ。何の参考にもなりません。
文章までもが粋
★★★★★
キモノにハマってはや数ヶ月。
短期間のうちに、さまざまな初心者向け着物本(おもにエッセイ)を読みましたが、この本が一番のお気に入りです。
型にはまらずに自由に着物を楽しむことを薦めながらも、知性やセンスを大事にすべきという筋の通った論調。
大正ロマン系を着る若い女性のみならず、着物を着慣れた年配の方にとっても頷ける点、あるいは、なるほどと思わされる点が多いのではないでしょうか。
何より軽妙な文章が楽しく、私は読みながら何度か吹き出してしまいました。
これぞ粋、というか、ウイットに富んだ文章。着物を語る本こそこうでなければと膝を打つ思いです。