考え方によっては歴史的な盤
★★★★★
交響曲第4番の原典版(op.47)を含む全集の、約20年振りの再登場。
実際に晩年の作曲者とも交流のあったロストロポーヴィチの指揮と、
初めての原典版op.47を含む国内盤の発売で、当時は結構な話題となった。
いわゆる爆演ではなく、かと言って淡々ともしていない。
作曲者本人との交流があったからこそ、大事に音楽を運んで行く気分が強く感じられる。
録音会場の特性か、非常に広い場所で収録されたような残響と思う。
それが、他に出ているゲルギエフや小澤の、比較的明晰さがポイントなる全集と比較した場合には、
ある種独特な雰囲気に繋がっているようで、当全集の価値ともなっていると考える。