とにかくボスは現在の日本の全てのパフォーマーの中でも言葉の質量ともに最高レベル。これだけ言葉があふれていて、なおかつ強い説得力をもっているような人間は今の日本にはほとんどいないのではないか。

私は何度も彼らのライブを観ているが、DJ DYEの選ぶトラックもどんどん新しくなっていき、ライブの構成も変わっていった中でのライフ・ストーリー以降の集大成的なライブ、まさに圧巻。

THA BLUE HERBは今の日本のぬるい音楽シーンに一際異才をはなつ別格。そのことを証明するDVD。

HIP HOPに興味がなくてもホンモノを探しているロックやヤバい音好きたちに自信を持って薦められる本作。かくいう私もHIP HOPなんざ知らないガチガチのロックやヤバい音好きである。

DISC-2の120分にわたるワンマンLIVEだけでも凄まじい密度を誇る。
BOSSの熱意と感謝と愛に溢れたMCも完全収録。
鑑賞後、圧倒的な説得力に打ちのめされる。
目がしらが熱くなる。
とにかく日本のHIPHOP史に残るBLUE HERBのライヴがこうしてクオリティの高い記録映像として後世に残るのは喜ばしい。
数多の音楽DVDを見てきたが、ここまで充実した内容のDVDはそうそう無い。
ライヴを見た事がある人はあの時の感動が蘇り、いまだ見ぬ人は真摯なBOSSの姿に感動する超絶傑作DVD!

ディスク２（ライブ映像）に関して言うことはありません。最高です。
だがしかし、ディスク１（密着ドキュメンタリー）はこれどうだろう。
ちゃんとした編集がされておらずだらだらと冗長な感は否めないし
何よりふざけたギミック盛り沢山で観ていてだんだんイライラしてくる。
情熱大陸は基本１００日弱同行してそれを２０分程の映像にまとめています。
それくらい魂を込めて凝縮してくれれば素材は最高なんだから絶対いい作品になったのに…。
マナーの悪い客にボスが注意するシーンは興味深かったが見所はそれくらいで
あとは移動のシーンやスケボーで遊んでるシーンが垂れ流されるだけ。
そんなの延々２時間も観たくないし見せるべきモノは他にいくらでもあったはず。
ドキュメンタリーとしてのレベルは相当低いです。
ただそれを差し引いてもディスク２が素晴らしすぎるのでこのＤＶＤは買いです。

disc2が神
ライブ全編を記録した藷演武を彷彿とさせる素晴らしい出来
本当に鳥肌がたつ、と同時に自分がその場に居られなかった事がたまらなく悔しくなる
やっぱりライブは行かなきゃダメだ

2008年秋のツアーを追ったDisc1と、ツアーファイナルのリキッドルームのライブを収めたDisc2の2枚組。これまでストイック＆ストロングな哲学にフォーカスが当たることが多かったが、今回はボスの人間らしい素顔を知ることができる。

鬼気迫る表情でラップするボスもステージを降りると一人の人間。ツアースタッフとはしゃいだり、地道にライブの準備をしたりする姿に親しみが感じる。またライブの後に毎回「ありがとうございました」と深々と頭を下げるシーンがとても印象的。ファンへの誠実さと感謝を常に持っていることは尊敬に値する。

見終わった後、ブルーハーブの新たな一面を発見し、少し深く理解し、もっとファンになることは間違いない。