まだ1巻目ですが、なかなか良いです
★★★★★
人々を襲う巨大な蟲を退治する奉行所・蟲奉行にお勤めする事になった武士・月島仁兵衛。
彼を主人公に、蟲奉行の面々達とで繰り広げられる大江戸バトルアクション。
この1巻目はまだキャラクター紹介的な感じで、エピソード毎に主人公の同僚のムシブギョーの面々が入れかわりつつ話が進むという感じです。
蟲退治とからめつつキャラの紹介が自然に行われてるので、退屈なところはなく、うまくストーリーが展開していってると思います。
藤田和日朗さんのとこでアシスタントをしていて鍛えられたのか、アクションシーンも絵に勢いがあって文句無しです。
キャラクター達もなかなか魅力的で、特に師匠の藤田さん譲りの熱い主人公が良いですね。
そして魅力的なヒロイン火鉢。(と、お茶屋の娘さん)
作中にはところどころにHなシーンもあったりしますが、こういうサービスシーンで読者は魅了され、そして本筋の熱血少年漫画で楽しませてもらえるという感じですかね。
本作は雑誌で連載されている作品ですが、小学館のクラブサンデーというサイトでも最新話から5,6話前までのエピソードが無料で読めるので、気になった人はそちらでまず試し読みしてみる事をおすすめします。
まだ1巻目ですが、これはなかなか良い少年漫画だと思います。
無限大の可能性を感じる
★★★★★
久しぶりに「ワクワクできる」漫画を読んだ。
個性的なキャラが数多く登場しながら、決して主人公のキャラを
霞ませてしまうことなく、それぞれが強烈な印象を残してくれる。
また、エピソードを欲張りすぎず、それでいて見せるところは見せて
くれるストーリー展開が楽しい。
主人公の成長物語という王道パターンではあるが、この主人公の
仁兵衛からして、「竹を割ったような」がピッタリくる侍。
己の信じた道を突き進むのに、敵だろうが命令だろうが蹴散らして
いく様がすがすがしい。
そして個性的な蟲奉行所の面々。
最初は仁兵衛のことをバカにしていたその考えを、根本から
覆されていくことになる。
火鉢と仁兵衛のエピソードは、火鉢の女性らしい面が押し出されていて
とても良かったと思った。
仁兵衛は無敵の強さは持っていない。
ただ、武士道に実直であるだけだ。
熱血少年による少年漫画
★★★★☆
絵はシャーマンキングみたい、若干雑に思うこともある。
話は真面目で熱い少年が仲間と共に敵を討つというとってもシンプルな話。
そしてちゃんとお色気シーンも描いているところはさすが。少年というものをよくわかっていらっしゃる。
萌え萌え言ってるサンデーの中じゃ、一直線に少年漫画描いてる作者って貴重だから売れて欲しいなと思う。