インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

破産しない国イタリア (平凡社新書)

価格: ¥693
カテゴリ: 新書
ブランド: 平凡社
Amazon.co.jpで確認
今読んでも参考になる ★★★★☆
イタリア社会の側面を13章で紹介している。それぞれの章は独立した、事実をもとにしたフィクションとなっていて、読みやすい。そのへんのちんけな小説よりおもしろいと思う。章末の解説もグッド。少し古い(1999年)ものの、構成がおもしろく、今読んでも参考になるようなイタリア人の本質を突いた内容が詰まっていると思う。

特に印象的だったのは、「母親崇拝主義」の章。イタリアの25歳から29歳の男性のうち、60%が母親と同居している。30歳から34歳でも25%。女性は34%と13%だから、男の方はかなり高い。母親を崇拝しているというよりは、母親といると居心地がいいようだ。親と同居している子どものうち16%しか家にお金を入れていないそうなのでまず経済的に楽。それにイタリアのお母さんは息子に甘い。恋人のように接する。家で恋愛の練習してるから、イタリア男は恋愛に強いのかもなあ。
最後まで楽しめた。けれど、なんとも捉えどころのない一冊でもあった。 ★★★☆☆
具体的な数字を列挙して、何故イタリアは破産しないのかという理由を説明するのではなく、イタリア人はこんな国民だけどなぜか破産しないんです、ということを著者の実体験に基づく?ショート・ストーリー仕立てで紹介した作品。単にイタリアの国民性を紹介しただけといってもいいくらいである。しかも、著者の文章も明らかに笑いを狙った軽いものだ。

硬い文章や内容だけを新書に求めている訳でもなく、軽い文章だから新書としてダメという訳でもないが、これは読み物として楽しむべきなのだろうと思う。

あまりにも数字が出てこないのでタイトルと内容が一致しないような気もするが、数字という結果を生み出すのは国民である以上、その国民性を理解しないことには始まらないと考えてみれば、このタイトルでもいいような気もする。

最後まで楽しめたのだが、なんとなく読み終わってしまったというなんとも捉えどころのない一冊だった。
イタリア万歳!すっごく笑える、でもコワーイ ★★★★☆
以前村上春樹氏の「遠い太鼓」で読んだイタリアの話は底抜けに面白かった。
本書はそれに勝るとも劣らぬエピソードが満載で、下世話にも知的にも笑わせてもらいました。著者のセンスと文章力はかなりのものと拝見しました。
残念なのは、各々のエピソードと著者との関係があまり書かれていないので、その能力ががどこまで著者のオリジナリティに基づくものなのかがはっきり評価できない点。
でも、イタリア的にはそれも才能。結果オーライというところか。
リアルなイタリアを覗く隠れた名作新書 ★★★★★
 実在のモデルをショートストーリー仕立てで
イタリアの実像にせまる画期的な新書。
「誘拐株式会社」「渡る世間はコネばかり」はなかなか興味深い。
私は、近未来の日本は本書のような国になるのではないかと思う。
イタリアでは狡猾であることが正直より美徳とされている。
かつての常識、道徳観が崩壊した我が国はイタリアのように
狡猾であることを開き直り、経済的成長を断念し
文化的成長に重点をおくべきではないだろうか。
本書は日本の未来を考える上でも大変興味深い一冊である。
イタリアは予想以上に興味深い! ★★★☆☆
 イタリアはある意味、この上なく柔軟な国であるということが、この本を読めばわかる。それは社会体制についてであり、そこに住む人についてでもある。それは時にとんでもない弊害をもたらすことも。。。
 おそらく真面目であろうとなかろうと、一般的な範囲の日本人がイタリアに住んで、なんら不都合を感じることなく溶け込むには膨大な時間が必要なのだろうとと思う。そのくらい日本の常識は通用しないらしい。
 そんなイタリアもかつては「性」については非常に厳格だった、ということにもこの本で触れられている。これには素直に驚いた。あんなに恋にSEXに積極的であからさまで「エロい」国民が?と。。。