「これは・・・!」という話はありませんが、安定してます
★★★★☆
全30話です。松村進吉さんの話のみで構成されてます。
『「超」怖い話』は実話怪談にはまるきっかけとなった作品であるからこそ、毎年出版される2冊を楽しみにしているのですが何だか「これは凄い!」と思える怪談はなかった気がします。つまらないというわけではなかったのですが、何だか物足りなかったので評価の☆は3に近めの4で。
個人的に目次が最初の方に来たことが嬉しかったです。まず目次でどんな話が収録されているのかを見てニヤニヤするのが好きなので。
話の傾向としては、怪異から逃げ出したところで話が唐突に終わったり、怪異が尾を引かずに謎のまま終わる話が多めだったり、といったことから読後感はあっさりしてる気がしました。巻末にあとがきがなかったこともその一因かもしれません。
個人的にオススメは
ロケット花火
深夜番組
トンネル
ある訓練
縦穴
おじいちゃん
あの子はもう泣かない
ひと粒で二度おいしい
毒舌と斜視
です。
〈トンネル〉はありがちなタイトル、シチュエーションですが面白かったです。
〈おじいちゃん〉はタイトルからは想像できない内容。
〈毒舌と斜視〉はどんな顔だったのか気になるけど見たくない。
本の裏表紙と↑の商品の説明にある〈雑巾肌〉という話は収録されていないのでご注意を。多分これは〈美容〉って話のことじゃないかなって思います。