仕事から日本へ戻る帰りの飛行機で舘野泉演奏のナザレ－を聴きました。確か曲は　”つかまえたぞ、カヴァキーニョ”　でした。軽快なタッチの明るいピアノの調べは、出張で疲れている私の気分を容易く高揚させてくれました。私にとって舘野泉もナザレ－も初めて耳にする名前でした。あの美しく軽快な何ともいえないピアノ曲をもう一度聴きたいと思い、家に帰ると直ぐにこのCDを購入しました。期待に違わぬ、いや期待を大きく超えた作品群でした。ナザレ－はブラジルのショパンと呼ばれているそうです。ショパンのような美しい旋律と南米らしい陽気さが融合しています。舘野氏の透明感のあるピアノが完璧にそれを仕上げています。そしてこのCDは私の宝物となりました。